看護師のイメージ

「白衣の天使」、尊敬と畏敬の念をこめて私たちは看護師のことをこのように呼んできました。
しかし実際は3Kの部類に入る仕事で、労働力不足、労働条件の悪さなど、看護師の仕事の厳しい側面が世間の目に触れるようになってきました。
また一方では「白衣の天使」に象徴されるナースキャップはなくなり、替わってピンクやブルーのナース服が中心になっているので、見た目の姿としてのイメージはかなり変わってきているようです。
1993年に内閣府が行った「看護師に関する世論調査」によると「『看護』と言う言葉を聞いて何を連想しますか」と言う問いに最も多かった回答は「看護師、介護福祉士などの資格を持った人が病院などで病人や怪我人の世話をする人」で75%、次いで「家で寝たきりのお年寄りを看護する人」45%、以下「老人ホームなどの施設でお年寄りの看護をする人」40%と続きました。

また「あなたは看護師に対しどのような印象を持っていますか」(複数回答可)に対して「やさしい」が最も多く65.8%、次いで「親切である」が62.8%、「頼りになる」が58.7%、「責任感がある」が55.6%と続きました。やはり肯定的な印象が圧倒的でした。「あなたが考える望ましい看護師とは」の問いに対して「やさしさ、おもいやりがある」が圧倒的で80.5%「知識があり、技術力が高い」が56.5%でした。やはり、大多数の人達は看護師には優しさと思いやりを求めているのですね。

また「あなたは看護師の仕事についてどのように思っていますか」の問いに対し、次のような回答がありました。
「人命に関わる尊い仕事」75.6%、「夜勤などがあって生活が不規則になりがちな仕事」62.5%、「忙しくて、きつい仕事」58.6% 「人のために役に立つ仕事」56.5%「使命感、責任感の伴うやりがいのある仕事」54.6%。
この調査はあらかじめ選択肢が用意されていてそれを選ぶという回答方式なので、設問によってはある一定の方向へ誘導されがちな内容となっています。 よく見ると「やさしさ」、「親切」など性格を重視した項目に人気が集中しているようですが、もっと看護師の専門性や高い技術力などが求められて当然なのだが情緒的な内容に偏りすぎています。やはり一般の人達は看護師の仕事の貢献度の高さや厳しさについてはある程度理解はしているが、専門性についてはあまり認識がされていないのが現実のようです。

看護師の専門性が高まっている今、看護師のイメージが「優しくて、親切な女性」が多数を占めるとしたら、私たちの認識には現実との溝がまだ埋められていないのかも知れません。