人気の高い職業

職業や職種については各方面で子供や学生そして親を対象に意識調査を実施しています。
ベネッセの学習基本調査(2006年実施)の報告によると「将来就きたい職業はなんですか」という質問に対し「看護師」と答えた人は女子小学生、女子中学生、女子高校生ともに3位内に入っています。
又同じ調査で小学生を対象に国際6都市調査を行なったところ、東京は10位、北京は14位ヘルシンキは15位、ロンドンは13位、ワシントンは9位、ソウルのみが20位以下という結果でした。またクラレが小学1年生の子供を持つ親を対象に「将来就いてほしい職業」について調査を行なったところ1996年から2009年まで常に5位以内にランクされていました。

これらの結果から看護師という職業は子供にも親にも、日本でも海外でも人気の高い職業と言えます。それではいつ頃から看護師を目指すようになったのでしょうか。
2006年経済産業省が行なった「進路選択に関する振返り調査」によると、大学での専攻分野を意識した時期は、女子の理系が最も早く、男子の文系が最も遅い、と言う結果でした。
なかでも、医歯薬看護系統に進学した女子は特に意識し始めるのが早いようです。「中学生のころ」が24.6%で比率が高く、「高校1年生」までに半数以上が意識しています。
また報告書にとると、意識した時期が早いほど「将来の仕事に役立つ勉強がしたいから」や「専門的な研究がしたいから」「資格や免許を取得したいから」などの理由が多く、将来を見据えた進路決定をしているのが分かります。
大学に進学する学生の場合は、受験の際に学部・専攻は選択するが、将来の職業までは意識しないので、おおよそ大学3年生の頃に就職活動をする時に考えることになります。

一方、看護師の場合、専門課程を有する教育機関例えば看護専門学校や看護大学、短大などの就学が必要なので、最短でも高校在学中に看護師という職業を選択することになります。
 

 看護師を目指した動機

リクルートが行なった「看護師100人調査」によると看護師になった理由として次のような内容があげらています。
  ●交通事に遭って看護師さんの世話になった。
  ●資格取得により自立できる職業である。
  ●母親が看護師でその働く姿に同調した。
  ●売り手市場でリストラも無く収入もまずまずだから。
  ●育児後、社会復帰がしやすい。

ところが実際、看護師になってみると「仕事にやりがいは感じるが、不満もある」という人が過半数を占め、理想と現実にギャップがあることも否定できません。不満の内容として、労働条件の過酷さ(夜勤や不規則なシフトなど)、人間関係の難しさなどがあげられており、これは又転職の動機にもなって います。

このような状況においても国家試験に合格し、人の役に立ちたいとの崇高な動機をもって晴れて看護師となり、達成感と使命感をもって日々業務に邁進している看護師さんが大勢います。看護師不足が叫ばれる昨今、学生の頃の志望動機や今のやりがいが失われないような労働環境づくりが大切なのではないでしょうか。