看護師の給与は高水準

女性(30歳~35歳)職種別の所定内給与額
(厚生労働省:平成20年 賃金構造基本統計調査より)

中央社会保険医療協議会の2009年「医療経済実態調査」によると看護職員(保健師・助産師・看護師・准看護師)の1年間の給与合計は約410万円(月額34万円)で、それに賞与が約110万円、合計額(年収)は520万円であった。(時間外手当、役付手当て、通勤手当などを含む)
一方他の業種の給与はどうかというと、国税庁の2008年「民間給与実態統計調査」によると日本人の平均年収は430万円で、女性の平均年収は272万円である。但しこの金額にはパート、アルバイトも含まれているので単純には比較できない。
賃金カーブについて、男女別にみてみると、給料のピークが男性は50歳代前半にやってくるのに対し、女性は40歳代前半であること、加えて女性は給料の上昇カーブが緩やかである事などが特徴でここが男女間の賃金格差の大きな原因となっています。

女性の仕事の中でも、「教育、学習支援事業者」が比較的、賃金水準が高く、上昇カーブが大きく右肩上がりで、50歳代後半で賃金のピークを迎え、その後緩やかに下降していきます。ここで「教育、学習支援事業者」とは幼稚園、小、中、高、大学、学習塾などの教育機関などをいいます。
更に男女間の賃金格差も少なく、格差が最も大きい金融・保険業と比較して半分以下である。賃金は年齢、キャリア、役職手当、などで決まってくるが、女性が男性に比べて賃金が低い(賃金カーブが緩やか)理由として、自ら扶養者となることが少ないこと、産業全体でみると女性管理職が少ないこと、出産・育児による離職でキャリアが中断されることなどがあげられる。このことから、教育・学習事業の業界で働く女性の多くは、看護師と同じく能力を発揮しやすい環境が整っていると推察できます。
ともあれ看護師の給与は働く女性の中では高水準にあることには違いありません。
因みに医療従事者の給与については一般のサラリーマンとはかなり傾向が異なります。
一般のサラリーマンは基本的に同一のスタート台から査定を受けるが、医療の世界は専門職の集団なので、土台がそれぞれ異なるという点が大きく違うのです。。
従って職種によってはベテランがもらう給料より新人がもらう給料が高いということが起こりうるのです。看護師の給与は女性の中では高水準にあることがわかったが、仕事の内容は生命に関わる業務で緊張を強いられ、夜勤があったり、一日中立ちっぱなしだったりと、精神的、肉体的に大きな負担がかかる職種です。
それでは看護師の給与はそれに見合った額なのでしょうか。平成20年の厚生労働省(賃金構造基本統計調査)によると30歳から35歳までの看護師と他の職種の女性を比較してみると、いずれも立ち仕事で、人を相手にする職種だが、看護師のほうが若干給与は高いほうに位置しています。

この事から看護師の給与が高いのは必ずしも「重労働だから」などの理由によるののではなく仕事の専門性が評価された結果に他ならないのである。