看護師のキャリアモデル

看護師の年齢階層別にみた看護師の総数は20歳代後半が最も多く,その後、年齢が高くなるにつれ減少していく。
日本看護師協会の2001年「看護職員実態調査」のよると仕事の継続意向として「結婚出産、介護などに関わらず、何らかの形で働き続ける」が64.8%でした。さらに看護職としての仕事の継続意向は「看護職として働きたい」が57.9%で、他の項目をダントツに引き離しトップでした。
また職場を選ぶ上で重視する点は「家庭生活と両立ができる」が47.5%で、他の項目を引き離してトップで、労働時間と収入の関係では、「今のままでよい」が42.0%、「収入が少し減っても労働時間が短くなってほしい」が38.4%でした。
これらの回答から既婚看護師の多くは、多少収入が減っても長く働くことができ、家庭との両立が可能な職場を求めているようです。
 

 看護師の職場環境

日経就職ナビの「働きやすい会社調査ランキング」によると、
1位は「休暇や労働時間が適正である」
2位は「人事制度が公平である。」
3位は「仕事と家庭が両立できる。」であった。

看護師の場合はどうか。病院が行なっている看護師の確保と定着についての対策は次のとおりです。
日本看護協会の「病院看護実態調査」によると、積極的に取り組んでいる対策で多いのは「医療安全対策の充実」、「教育・研修体制の充実」、「病院・看護部門の方針の周知」、「看護の自立性の向上」でした。
しかし最も効果があった対策となると、「夜勤専従・パート・短時間勤務の導入」や「子育て支援対策の充実」などが中心でした。この結果、病院側(管理者)が考える職場環境の改善対策と看護師が考えるものとは少しズレがあるようです。病院側は、理念や方針など共有認識を求めたり、専門性を高めるためのサポートを積極的に行なっているが、働く看護師にとっては仕事とプライベートの関係や家庭・育児との両立など現実的な問題に関心があようです。
病院側が求めている事は、医療関係者としての看護師の基本姿勢であり、看護師側は労働者としての立場から主張しているのです。
お互いが、それぞれの立場を尊重し、質の高い看護の提供と働きやすい環境整備に努めていくべきでしょう。