看護師の求人と転職

転職・離職については、どなたでも一度は考えたことがあるのではないしょうか。職場の人間関係仕事へのやりがい、給与への不満、他の業種への挑戦など理由は様々である。しかし就職したときは自分が選んだ、その職場で頑張ろうと心に決めたはずである。
それではどのような理由で転職や離職を考えるのだろうか。
日本看護協会の2005年版「看護職員実態調査」によると、20歳代の看護師の主な転職理由は「他の職場への興味」が最も多く29.2%、「転居」20.8%、「結婚」が13.5%と続く。
一方、離職理由としては「進学」が29.4%と最も多く、次いで「育児、出産」の23.6%、「結婚」「勤務時間が長い、夜勤がある」が同数で17.6%と続く。
一般的に看護師の仕事は勤務形態が不規則で、夜勤もあり、患者の生命を預かるという重大なプレッシャーがあり、心身に大きな負担がかかるが、この数値から転職や離職の理由として職場環境や労働条件の不満などが決定的な要素にはなっていないのが特徴のようである。
また日本看護師協会の調査ではこれまで転職や離職の経験のある看護師は47.2%で、およそ2人に1人は転職や離職を経験したことになる。
また、転職や離職の経験者の回数について、聞いてみると「1回」が最も多く39.8%、「3回以上」がなんと31.8%を占めていた。このことから、転職・離職などの経験者で4ヶ所以上の施設に勤めた経験のある看護師は3人に1人以上いることになり、全体でも看護師の7人に1人は複数の施設を経験したことになる。
やはり看護師という専門職は売り手市場で、転職について容易に可能ならしめる環境にあるようです。
 

 看護師の再就職

一般に働く女性の就業率は30歳代でいったん離職し、30代後半から40歳代に復職するというM字カーブを描く。
しかし看護師の場合は就業者数が20歳代後半をピークに減少し、離職後、再就職する人が少ない。
日本医師会の「潜在看護職員再就業支援モデル事業報告書」によると、潜在看護職員の中には看護職として再就職したいと考えている人が7割にもおよぶ。ただ再就職の希望時期については「未定」と答えた人が過半数を占めた。希望雇用形態としては「非常勤、パート」が3分の2を占め、「常勤」の約2倍になっている。希望勤務形態は「日勤のみ」が最も多く、86.5%にのぼった。
その他「院内保育所の整備」などを希望する人も多い。2009年の厚生労働省による調査「保育所の状況」では待機児童のうち、0歳から2歳児が70.5%を占め、これらの受け入れ保育所が整備されれば、再就職率は改善されるはずです。
希望待遇については、「有給休暇が取得すやすい」が71%で最も多く、また再就職にあたっては研修を受けたいと希望している人は80%を越えていた。
このことから潜在看護師には育児との両立又は希望の条件に沿う仕事がありば、再就職の意欲がかなりあり、また再就職に当たっては、実務研修を希望している人が多いとの結果が出た。潜在看護師だけではなく、全ての看護職の働きやすさを求めて、労働条件や労働環境の改善・整備に取り組んでいる、その代表的なものが日本看護協会が推進している「看護職の多様な勤務形態による就業促進事業」である。

これは労働時間の長さや時間帯、などを自由に選択ができ、看護職員がそれぞれのワーク・ライフ・バランスを実現できるように提案している。